ステージゲート法を導入してみたものの失敗する

ステージゲート法を採用しているもののうまく機能しておらず、運用方法の問題に直面するご相談を多く頂きます。
ネットや本で調べて、某企業を模倣しただけで、うまく機能することは非常に難しい理由があります。
大きな理由として挙げられる失敗理由は
1、審査基準がプロジェクトに最適化されていない
2、推進する「ヒト」の問題
新規事業開発を成功させるには、これらの問題を解決していく必要があります。

事業推進体制

マシウィルでは、ステージゲート法を利用した事業開発のノウハウや体制構築経験が豊富にあります。
ステージゲート法を用いた新規事業を推進するにあたり、体制構築から支援します。
新規事業開発に必要なチームはプロジェクトに最適化する必要はありますが大きく以下になります。

 ①ゲート審査を行うチーム
 ②有識者チーム
 ③プロダクトオーナーチーム
 ④プロダクトオーナー統括者
 ※契約・予算などの承認ライン

既存事業とは関連性のない新しい軸となる事業を立ち上げるか、既存事業のアセットを活かして新しい事業を開発するかによって、ステージゲートの設計は異なってきますが、 基本的には上記①〜④と大企業では承認ラインがうまく機能する必要があります。ここで最も重要なのが①になります。順番に説明していきます。

①ゲート審査を行うチーム

ステージゲートはあくまでフレームワークであり、プロジェクトへ最適化する必要があります。

まず最初に明確にする必要があるのは以下の3つです。
 A.プロジェクトのMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に沿っているか
 B.プロジェクトの事業方針に沿っているか
 C.ゲートの承認方法がプロジェクトに最適化されているか

A.のMVVは羅針盤であり、明文化して事業開発に関わるすべてのメンバーが共通認識を持つ必要があります。
B.の事業方針はプロダクトオーナーがどのような事業を企画すれば良いかの指針になります。
このA,Bが定まっていない事は非常に多いのが現状です。
最後に承認方法を導入したもののうまく機能していないことが往々にして発生します。前述の通り、ステージゲートはフレームワークなので、プロジェクトに最適化する必要があります。ただし、それは一朝一夕でできることでも何かを模倣して行うことでもありません。
マシウィルでは、このゲートの承認観点だけで設計すると審査を行うチームの認識が揃わず、またプロダクトオーナーも何をクリアすべきかが各々の解釈に委ねられてしまい、うまく機能しないことを多くの支援経験から理解しています。

②有識者チーム

起案者の事業に関する知見を持った有識者の事を指します。
この有識者は審査チームでは助言者となり、プロダクトオーナーでは壁打ち相手となります。
最近ではスポットコンサルなどのサービスも増えてきているため、比較的情報を得やすくなっていますが、マシウィルでは有識者チームを組織するノウハウがあります。
この有識者チームは、顧客の課題の探索や、専門家ならではの気をつけなければならないポイントを法的観点、監修など様々な観点から提供してくれる可能性があるため、非常に有用です。
攻める業界の知見がプロダクトオーナーや審査チームにあれば必要ありませんが、様々なアプローチから検討を行う場合は不可欠となります。

③プロダクトオーナーチーム

プロダクトオーナーは誰よりも強いパッションを持って事業企画を進める人間である必要があります。
しかし、事業開発のカルチャーが醸成されていない環境で、社内の人間だけで構成されたチームは様々な面で壁にぶつかります。
積極的に社外のリソースを活用し、プロダクトオーナーも外部から積極的に採用する事が望ましいです。

④プロダクトオーナー統括者

マシウィルでは、このポジションを担当する者をドライバー、またはパートナーと呼びます。 事業方針に沿って様々なアプローチを模索する場合は、全体を俯瞰して各アプローチの推進を促したり、 メンバー間のバランスやナレッジ共有などを行い、事業として成立する事を目指す役割を担います。
この役割を担える者は、事業開発のプロフェッショナルであり、マネージメントスキルにも秀でた人材が必要となり、 マシウィルの強みはキーマンとなる、この人材にあります。
知名度の高い、コンサルティングファームに高い費用を出しても、プロジェクトへ事業開発の推進役としてコミットして動ける方は多くはないでしょう。 なぜならマシウィルのドライバー(パートナー)は成功体験者しかいないからです。

事業開発がうまく進まない企業様へ

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御社の課題に対して解決案をマシウィルはきっと持っていると思います。
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